全部が全部、唐突過ぎる。
全情報が何かに裏打ちされているわけじゃなく、急に湧いてきたもののみ。設定の深みを感じ辛い。
主人公は幼女だけれど、「幼い」「女」を全く生かしてなくて中身が相良宗介ばりの軍事オタクのタフ。幼女がなぜそこまで相良宗介になったのかの説明はない。こじつけて説明するとすれば、前世でブラック企業戦士だったからだけれど、それだけでは全く相良宗介の説明になってない。マジで何で?
主人公は生きのびるために安全な生き方をするっていう設定なのだけれど全く活かされてない。生き延びるためになぜ前線に出る? 軍部抜け出して隣町のパン屋の娘にはなれないの?
仮に現実のリアルな世界大戦を描いているのだとしたならば、主人公たちが魔法を使って空を飛んでいるのがおかしい。
なんか神という存在がいるらしいけど、神が主人公に干渉するわけでもなく、ずっと空気。
主人公は神を存在Xと呼んでるのが寒い。神なら神と呼べよ。一々言い換える意味が分からん。無駄に分かり辛い。
登場人物が何となく物語的に繋がって、物語が何となく続いている感じ。
戦争の状況とかも、相手国についての物語がないため、とって付けたものとしか感じない。なぜ緊迫して軍事について会話しているのかの背景がないため、とってつけて無理やり緊迫した状況を演出しているようにしか感じない。というか神とか魔法とかある世界観で軍事作戦とか意味が分からない。キャラの緊迫した言動に全く感情移入できなくて、ギャップで精神的にキツくなる。
軍人が出てきて会話するも、それぞれの軍人の背景はマジで全くない。軍人になる前はどういう人生で、趣味はどういうもので、家族をどう大切に思っていて、行動原理はこうで、とかいう設定はマジで本当に微塵もない。本当にキャラに名前がついて絵がついているだけ。アニメ化する際にキャラにモーション付けるために作画はキャラ設定を読んだだろうけれど、性別と外見しかキャラ設定がなくて困惑したことだろう。
全部がぽっと出の設定しかない。全部が唐突過ぎる。登場人物が何となく連続的で、物語らしいものが何となく続いていて、何とか作品の体裁になっている。なぜアニメの体裁を保てているのか、何だか凄く謎。
この感触で無理やり作品の感想を言うとすれば「ふーん」になる。下手に感情移入しようとすると、登場人物の感情の起伏に全くついていけなくて「うわ、きっつ」になるため、作品の付きあい方としては「ふーん」が正解かと。
筆者・アニメ製作陣には申し訳ないですが、私には『幼女戦記』を理解することができませんでした。
この作品を私におすすめした知り合いは私に何を見せたかったのかを本気で悩みました。きっと彼は物事の裏とかを肌身に感じるセンスが死んでいるから、表層ばかりで何の深みのない『幼女戦記』に共感して私に「幼女戦記は面白い」と言えたのだろうと思います。詐欺にあっても気付かないタイプかと。
いや、マジで彼と『幼女戦記』、何なのかと。