内容に激しいエログロあるけど、それはいい。お勧めしない理由は視聴者に対する教育になっていないから。
内容を端的に説明すると、トラウマを抱えて人間関係がうまくいかないヒロインなど数名が夏休みに宗教キャンプへ行きヒロイン以外理不尽に殺されるだけの話。
宗教キャンプの人達は訪問者への説明が不十分で問題起きるし、訪問者をはめて殺して食肉にして残った皮を儀式に使うし。訪問者には理不尽しかない。
表では様式ばって綺麗に見えるけど、他人と合意をもって何かをするという人間性が著しく低い。その著しく低い人間性でも、だれも宗教キャンプの様式から角の立つようなことをしないんで、全員が一つの個のような人格になっている。しかしその人格は訪問者を意図的に騙して食肉にしてしまうものなので、ゲス極まりない。
訪問者の一人が神木におしっこしてキャンプの人がキレました。訪問者にそれが神木だと事前に伝えなかったキャンプの人達が悪いです。前もって説明しろよ。
キャンプの高齢者が次の生に行くために投身自殺したのですが、訪問者は何の説明もなくその投身自殺に立ち会ったため激しくうろたえました。これは前もって説明をしなかったキャンプの人が悪いです。前もって説明しろよ。
キャンプ外から来た人たちはヒロイン以外、始終キャンプの人に騙されて狩られて食肉にされて最後儀式用に焼かれました。ただただ理不尽で、なんの合意もない。キャンプの人たちの都合だけ。
ヒロインの目線で物語を見てみます。
・家族関係が火事で死んだのでトラウマになって人間関係がうまくいかない
・宗教キャンプ訪問
・宗教キャンプの中で神みたいにあがめられて調子に乗る
・彼氏の不貞判明(キャンプの人が仕向けたものでヒロインに説明なし)、ヒロイン激しく泣く
・ヒロインが彼氏を罪人として処刑するという意思を伝えて彼氏を生きたまま火葬
・ヒロイン笑顔
最後のヒロイン笑顔の真意は語られてはないので察することしかできません。
私の思うヒロインの笑顔の意図は、
心境 | 視聴者の反応 | |
意図① | 不貞の彼氏は死んで当然。この彼氏よりは自分の人生はましだ。にっこり。 | こいつより人生ましだという向上心のない安心感からの笑顔のため、何かを乗り越えるというカタルシスは皆無で教育的じゃない。 |
意図② | この宗教キャンプに染まりきったので不安がなくなった。トラウマと人間関係不調の不安から解放されてにっこり。 | この殺人集団にそまりやがってと視聴者が怒りを禁じえず、教育的じゃない。 |
どうあれ最後のヒロインの笑顔は不愉快なオチにしかなりません。
というか最後までもずっとヒロインも騙されたままだという。
ヒロインの彼氏はヒロインを思って宗教キャンプに同席した聖人なのですが、キャンプの人達に前後不覚になるほど変な食べ物を食べさせられてその前後不覚のままキャンプの人と性交、前後不覚が治った頃にキャンプの人に撲殺されて口言えぬ体になり、その口言えぬ状態でヒロインに不貞働いた人いらんわと処刑宣告されて焼かれて殺されました。彼の善良さは何の感動も生みませんでした。本当に何も救いはないです。ただただ理不尽。
この映画は映像はやたら綺麗でよかったです。
けれど内容はひどいのでお勧めできません。気分が悪くなる人しかいないです。視聴後に「よし!人生の活力にあふれた!仕事ばりばり頑張るぞ!」となる人は絶対にいないと断言します。
追記。公式が特設HPで解説してたので紹介。