私の知る限り全ての一部上場企業のホームページはWordPressを使っていません。
WordPressはホームページ製作初心者でも最強になれる、敷居の低く非常に便利なCMSなのに、何故一部上場企業では採用しないのかと思っていました。
けれど最近WordPressがらみで解決不可能なレベルでめんどくさいことが起こりまして、ああこれが一部上場企業のホームページに採用されない原因かという所が見えてきました。
WordPressで良いホームページを作るにはデザインの込み入ったテーマを使用する必要があり、WordPress大本やそのデザインのテーマにはエンドユーザーがあずかり知らない大量のCSS・JavaScriptを抱えています。有料の気合の入ったテーマを使う場合の抱えているCSS・JavaScriptの量は膨大です。
テーマを入れて各種プラグインを入れて動作確認をすれば、時折何かしろ内部で競合を起こして誤動作が表立ってきます。大抵の競合はプラグインの添削でなんとかなりますが、競合の大本がテーマにある場合は致命的です。自分でテーマのソースコードを解析する必要が出、大抵の場合さじを投げます。
WordPressの機能に依存すればするほど謎のバグが発生して対処しきれなくなります。
また顕在化し辛い問題も多々あります。WordPressの脆弱性つつかれたら改竄され放題なのと、ブランクのテーマ作っても勝手にCDNでjQuery読み込まれているのと、プラグイン中でeval使っていてもエンドユーザーが気付き辛いのと、という所が多分大きな所ではないかと。
あとSEOの面でも問題があります。WordPressは巨大なCMSなので必然的にホームページの動作が重くなってSEOに悪いのと、最近はGoogleのSEOの基準が進歩したのでWordPressのSEO対策プラグインの基準が通用しないのと。
ある程度コーディングができる人にとっては、地道にコーディングをした方が何のストレスもなく素早くホームページができると思います。